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そろそろ更新できるかと

 

『鬼作』感想

9月 20, 2020

2711字 読了時間約7分

作品名 鬼作
ブランド エルフ
シナリオ 蛭田昌人
原画 堀部秀郎
発売開始日

2001/3/30 (初出)

2017/10/16(windows10)

定価 6476 税抜き
公式ジャンル 盗撮陵辱立身出世AVG
パッチやアペンド なし
ジャンル シナリオゲ
属性 凌辱 アニメーション
DMMダウンロード版 リンク

自分が持っているのはDMMで販売されているアニメーション追加完全版です


公式紹介

伊頭家末弟の「鬼作」は己の立場を巧妙に利用し、可憐なOL、同僚の若妻、天使のような受付嬢、会長秘書、営業先の看護婦、上司の娘、その他総勢8人の女の子たちを容赦なく追い込み、壊れるまでしゃぶり尽す。

おすすめするポイント


古き良きエロゲ。

凌辱がテーマのくせに笑えて泣ける。

 

思い入れ、事前印象


去年の八月にエルフとシルキーズの10本一万円セールで買った。

蛭田昌人の代表作であるおやぢシリーズの第三作。

ニコ動で鬼作の動画を見て、エルフ、蛭田昌人、そして2000年前後のエロゲに興味を持った。

 

感想(これより先はネタバレあり)

[ストーリー&エンディング]

遺作は一日、臭作は36時間。そしてこの鬼作はなんと二年間にわたる話である。ストーリーの長さが一番が長いが、臭作は15分単位で行動し、鬼作は一週間単位で行動するので圧倒的に長くなっているわけではない。しかし、遺作と臭作は旧校舎と寮だけが舞台であるのに対して、鬼作は寮、町中、会社などなどと行動の範囲が広がっている。そして臭作と同じく盗撮と言っても、鬼作は実際は偶然会った時に尾行して弱みを握る場合が多かった。

鬼作のセリフ、口調、そして声優の演技がとてもよかった。臭作もそのような面白い掛け合いはあったが、寮内にずっといて会話の相手が寮の女子しかないので、バリエーションは少なかった。鬼作は様々な場面での掛け合いが見られる。そして男キャラとの会話もあるので鬼畜もんにとって男はどういう風に扱えばいいかわかる。例えば面接のくだりやお見合いのくだりとかはその良さがうまく表れている。

ストーリー中に謎のミニゲームがところどころにあるが、テニス、ボウリング、ビンゴ、ハンマーゲームとあって、そのどれも楽しめるものというよりゲームの進行を邪魔するものであった。ビンゴはただの運ゲーだし、ハンマーゲームはマウスをひたすらに振り回すだけ。テニスとボウリングも判定が厳しく、勝つために数回繰り返した。リメイク版では難易度を調整できるようになっているので、イージーにすべきである。ちなみに私はクリアしてから難易度調整の存在を知った。

今思えば確かに遺作であったマルチエンドは臭作ではなかった。そして今作では復活した。二年間通してプレイできていればたどり着けるエンドは五種類。すべての雌を追い込んだエンド、すべての雌を追い込んでないエンド、殺されたエンド、円香に庇われるエンド、会社を乗っ取るエンドがある。特筆すべきものは円香エンドと乗っ取りエンドだろう。円香は変わったキャラであったが、まさかこんなことになるとは思わなかった。アマガミの七咲バッドエンドのような何かを感じた。鬼作が救急車を呼んだかは描写されなかったが、読んだと思う。会社を乗っ取るエンドは驚きでしかなかった。なぜこんな展開になるかと。陣野がなにかやらかしそうで怖いけどね。

臭作と同じよう、全キャラを追い込めば、裏ルートが解放されるようになっている。裏ルートでは鬼作の部屋に謎の女の子が現れて、鬼作は追い込みを控えて、良い一面を女の子との会話の中から次々と判明していくことになり、最後では女の子を助けて天国へ行った。鬼作に良い一面があるのは最初からイベントの選択によって見れるので、兄たちと違って、実はいいひとなのでは説がある。履歴書に写真を張らないところや綾乃に調査されたときに逮捕されるところから見て、過去に犯罪をしたことは明白である。しかし、遺作は殺人、臭作も恐らく加藤を殺した。そして鬼作は自身の供述が正しければ、暴行、放火、窃盗などを行った。裏ルートでは、殺人ほどの罪は確実に犯していないはずであるので、納得のいく結末だと思う。謎の女の子の正体は鬼作の生まれてこられなかった妹という意見がある。確かにそのようなことを匂わす部分があったが、決定的ではない。まあ、女の子がその辺の地縛霊だろうが、神の使いだろうが、妹だろうが、話に影響はしない。

臭作ではプレイヤーを凌辱ゲから解放するような展開だったが、今回はゲームの主人公をそこから解放する話だった。最後の意味深な、「ところで…あなたは…」はプレイヤーに対して放った言葉だと思われる。臭作で懲りなかったあなたは今度どうするんだと。

[キャラクター]

キャラクターが個性的で、前作と違い、落とす過程においての反応がみんな違った。ちょろすぎる撫子、桃子、葵。落としてもピースする円香。落とすのが難しい綾乃、翔子。見た目はメインヒロインっぽい優里だが、そこまで個性的とは言えなかった。宏美は存在感がそもそも薄い、堕ちた後はちょっと面白かったけど。好きだったヒロインは桃子と撫子奥様。撫子奥様はエチエチな人妻という理由だけでエチチでエチチだった。桃子は優里と並ぶ容姿の上、落とし切ったときの謎の行動が印象的だった。なぜわしがこんなこと出会えないんじゃ。撫子、優理、宏美はルートによって感謝の手紙をくれるが、桃子にもこのようなハッピーエンドが欲しかった。一人で実家に帰るか蟹江と帰るかの二択しかない。鬼作と一緒に暮らしてもいいと思う。

臭作ではセリフの長い男キャラがいなかったが、今作は目立つ男キャラがたくさんいた。能面の陣野、偽善者の姫野部長、うざい三波課長、鬼畜もんの会長。ちなみに、鬼作の悪口を書いたメモは陣野じゃなく、姫野部長が書いたものではないかと推測する。

[エロシーン&アニメーション&CG]

同シリーズの遺作と臭作のエロシーンはどちらも短く抜けなかった。今作のエロシーンはアニメーションもあって、進化が見られた。かといって抜きゲの域までは達してないと思う。

絵は相変わらずとても素晴らしいでございます…はい。

[主題歌]

遺作と臭作は主題歌なんてなかったのに、今作はいきなりロック。

歌詞は鬼作ではなく江戸川乱歩の小説に沿ったものだろうが、不思議に本作ととてもあっていた。

人間椅子というバンドを初めて知ったが、エロゲと江戸川乱歩の好きな自分にとっては興味のわく対象であった。

[まとめ]

自分の中では相当評価が高いでございます…はい。

昔のエロゲはシナリオがきちんとしていて面白いというイメージはこの作品によるものである。